どんな台?
サイボーグ009っていう冴えないストック機のパチスロがあったんですけど、SPって名前がついて、普通のAタイプになるだけじゃなくて液晶まで奪われた可哀想な台です。
でも、これはアビリットっていうメーカーが元々高砂っていうメーカーだった時に、007SPっていう台があってそれもモチーフにしているんです。
サイボーグ009の後継機というよりは、007SPの後継機ですね。でも裏モノを見たこと無い。
時代ですね。一応プチストック機能があります。裏モノにして下さいってスペック表に書いてあるようにみえます。
正式名は「サイボーグ009SP」、型式名はABL002。2006年6月導入の25パイ・3枚掛け専用・5ライン、Type-A400の4号機です。攻略上は4.7号機に区分されます。液晶もドットもなく、リールと告知音だけで勝負する完全告知機。販売時のメーカー名はアビリットで、同社は高砂電器産業が2003年に社名を変えた会社です。
先代009より、007SPの血が濃い
先代「サイボーグ009」は液晶を積み、13モードと規定ゲーム数でボーナスを放出する本格ストック機でした。こちらは内部ボーナス確率にほぼ素直に当たり、引いたあとだけ最大10G待たせるプチストックAタイプ。名前は続編でも、中身は全くの別物です。
一方、高砂時代の007SPは3桁の数字図柄、リール消灯と金属的な告知音、告知前のリーチ目を楽しむ完全告知Aタイプでした。009SPは当時の筐体をそのまま復刻した台ではありませんが、3連009を置いたリール配列と、数字・出目・消灯告知で遊ばせる作りを焼き直しています。サイボーグ009より007SPの後継機だ、という評価はここです。
007SPはノーマルより裏モノの記憶が強いほどの台でした。009SPが出た2006年は、4号機そのものが終幕へ向かっていた時期。同じ匂いの台を出しても、もう裏返る時間が残っていなかったんでしょうね。
ボーナス確率と機械割
| 設定 | BIG内部成立 | REG内部成立 | 内部合成 | メーカー発表 | フル攻略 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1/292.571 | 1/569.878 | 1/193.321 | 95.2% | 99.5% |
| 2 | 1/278.877 | 1/512.000 | 1/180.540 | 97.7% | 101.8% |
| 3 | 1/268.590 | 1/504.123 | 1/175.230 | 99.9% | 104.2% |
| 4 | 1/260.063 | 1/458.294 | 1/165.914 | 102.7% | 108.4% |
| 5 | 1/250.137 | 1/436.907 | 1/159.068 | 105.6% | 111.9% |
| 6 | 1/238.313 | 1/409.600 | 1/150.658 | 109.7% | 115.6% |
BIG・REG・合成は3枚掛け通常時の内部成立確率。メーカー発表値と技術介入を詰めたフル攻略値は条件が違うため、別列で読む。
表のBIG・REGは、前兆を抜けてデータカウンタに上がる「実質出現率」ではなく、3枚掛け通常時の内部成立確率です。成立後に1〜10G遅れるため短い区間では見た目の回数とズレますが、通常機の設定推測ではBIG・REGの出現回数をこの分母に当てます。
メーカー発表の機械割は95.2〜109.7%。フル攻略値は99.5〜115.6%で、同じ打ち方の数字ではありません。通常時のダイヤ回収、BIG中の小役狙いとリプレイハズシなどの攻略で小銭を積み上げた側がフル攻略です。
通常時の小役とコイン持ち
設定差がある6枚役
| 設定 | チェリー/弾丸 | 50枚あたり |
|---|---|---|
| 1 | 1/6.554 | 31.39G |
| 2 | 1/6.554 | 31.39G |
| 3 | 1/6.425 | 31.75G |
| 4 | 1/6.242 | 32.32G |
| 5 | 1/6.040 | 33.00G |
| 6 | 1/5.958 | 33.30G |
全設定共通
- ダイヤ
- 1/148.945 12枚
- リプレイ
- 1/7.300 再遊技
チェリーと弾丸は同一フラグ。見た目を別々に数えず、両方を6枚役として合算する。
主役は6枚役のチェリー/弾丸です。これは別フラグ2種類ではなく同一フラグで、押し位置と制御によってチェリーに見えたり弾丸揃いになったりします。設定推測では両方を足して1回。設定1と2は同じ1/6.554なので、この小役だけで両者を分けることはできません。
12枚のダイヤは1/148.945。こちらは取りこぼすので要目押しです。リプレイは1/7.300。コイン持ちは50枚あたり設定1・2の31.39Gから設定6の33.30Gまで伸びます。6枚役の差は半日単位で効いてきますが、1000G程度の上下だけで設定を決めつける台ではありません。
通常時の打ち方
小役回収を優先する順押し
- 左リールは、3連009の後にあるチェリー付きBARを枠上〜上段へ狙う。
- ダイヤが停止したときだけ中・右にもダイヤを狙う。中は9図柄を目安にし、右は0図柄付近を避けると引き込み範囲を確保しやすい。
- それ以外は中・右を適当打ち。チェリー/弾丸は同一6枚役なので、チェリーを外しても弾丸側で受ける制御がある。
効率だけならこの順押しで十分です。ハサミ打ちは下段弾丸テンパイや小役ハズレの形を先に作れるので、前兆出目を楽しみたい人向け。左にダイヤを引き込んだときだけは、押し順にかかわらず残り2リールのダイヤを忘れないでください。
ボーナスを早く察知する
この台は「リーチ目が出たから今すぐ揃う」とは限りません。前兆RT中はボーナスを揃えられず、特殊出目は残り前兆のサインです。2コマ以上スベって下段チェリー、下段弾丸揃い、ダイヤの小山型、小役ハズレのチャンス目が出たら、3枚掛けのまま最大10Gを追います。
前兆が終わるゲームはすでにボーナスを揃えられます。告知を待って打っていれば第3停止後になるので、次ゲームに9図柄のBIG、滑ったらREGを狙うのが普通です。告知後だけ1枚掛けに落とすとボーナス抽選確率が下がるため、揃えるゲームも3枚掛けが基本です。
プチストックは何をしているのか
- 3枚掛け通常時にBIGまたはREGが内部成立する。
- 1〜10Gの前兆RTを選び、その間は成立したボーナスを揃えられない。
- 前兆RT中もBIG・REGの内部抽選を続け、追加で成立した分を一時的に貯める。
- 最初の前兆RTが終わると、先に成立していたボーナスを告知して揃えられる。
- 消化後にストックがあれば、もう一度1〜10Gの前兆RTを経て次を放出する。
1〜10Gはすべて10%。10区分の合計は100%。
最大ストック数はBIG・REG合算で10個。大量ストック機のように通常時から何十個も貯め、モードや天井でまとめて吐く仕組みではありません。成立から最大10Gだけ待たせ、その短い待ち時間にもう一度引いたときも当たりを無駄にしない、小さな待合室みたいなものです。
11個目のボーナスはおそらく無駄引きとなりますが、11個もストックしたらそれはもうプチストックではありませんので、気にしなくていいと思います。放出順序は、おそらく成立順でしょう。
前兆RT中のリール制御
前兆RTではリプレイ確率が上がるわけではなく、通常時とコイン持ちは同じ。その代わりリール制御が変わり、普段とは違うラインの小役や大きなスベリが出やすくなります。
- 2〜4コマスベリからの下段チェリー
- 下段弾丸揃い
- 中リール中段の0または9
- ダイヤの小山型
- 3連009直後の弾丸・リプレイ・ダイヤ付近をビタ押しして小役ハズレ
- BAR・弾丸・リプレイ停止から、チェリーを挟んで弾丸が外れる形
下段チェリーは、ビタ止まりや1コマスベリなら通常時にも出ます。2コマ以上のスベリを伴うことが前兆の条件。目押しがズレた小役ハズレもチャンス目には数えません。
連続放出でも、ボーナス終了直後にいきなり次を揃えるのではなく、再び1〜10Gの前兆を通ります。直前の前兆中に貯まったストックを確認するなら、ボーナス後10Gまでは追い、前兆出目が見えたら告知までヤメない。ただし、その確認中に新しいボーナスを引けば、そこから改めて最大10Gの前兆が始まります。
完全告知とプレミアム
基本告知は、ボーナスを揃えられるゲームの第3停止ボタンを押した瞬間。リール消灯と「ババーン!」系の告知音が主役で、右側のサイドランプが点灯すればBIGです。液晶はなくても、前兆出目で気付き、第3停止で撃ち抜かれる。見る場所はリールしかないけれど、それで完成しています。
BIG放出時には、第3停止を待たずレバーONから始まるプレミアムがあります。
- 約19秒のセリフ付きフリーズ:BIGの17.6%
- 003の「何か来るわ!」:BIGの8.3%
- サイドランプ告知:BIGの17.4%
前兆確定目は告知前に出ますが、その時点ではまだRTが残っていて揃わないことがあります。対してプレミアムが発生する放出ゲームは、すでにボーナスを狙ったら揃えられる状態です。
BIG中の打ち方
| BIG中の役 | 確率 | 払い出し |
|---|---|---|
| JAC IN | 1/4.906 | 6枚 |
| チェリー/弾丸 | 1/1.456 | 6枚 |
| ダイヤ | 1/26.214 | 12枚 |
平均差は21.11枚。JAC INが約1/4.9と重いため、残り13GからはJAC INを優先する。
JAC INが1/4.906と重いのが本機の怖いところです。最後まで外し続けると普通にパンクへ近づくので、攻める区間と安全に3回目へ入れる区間を分けます。
- 1・2回目の小役ゲームは順押しでダイヤをフォローする。
- 3回目の小役ゲームから逆押し。右リール上段付近に9を狙う。
- ダイヤが上段または下段に止まったときだけ中リールにもダイヤを狙う。
- 弾丸テンパイなら左リール枠内にBAR。ダイヤテンパイなら左に009上のダイヤを狙う。
- リプレイが中段または下段にテンパイしたらJAC IN。テンパイラインへチェリー付きBARか、その下の弾丸を狙えば2コマ範囲でハズせる。
- 残り13Gからは順押しへ戻し、JAC INを優先する。
変則押し中はチェリーではなく弾丸で6枚役を取ります。ダイヤはBIG1回に1回あるかないかですが12枚なので、ここを捨てない。小役狙いとハズシで平均383.02枚から404.13枚へ約21枚伸び、この積み重ねがフル攻略115.6%につながります。
高設定判別ツールα
この台はBIGだけを見る台ではありません。通常時の総回転数に対して、BIG・REG・チェリー/弾丸の3要素を合わせて見ます。使わない要素は個別に外せ、設定配分を変えれば店の状況を先入観として反映できます。
店の設定配分を直接入力
1項目だけでも判別できます。使わない項目は右上のスイッチで外してください。
入力するBIG・REGはデータカウンタ上の出現回数で構いません。前兆は最大10Gなので、まとまった試行では内部成立回数へほぼ追いつきます。ただし打ち始めからストック済みだった、最後に前兆中でやめた、といった境界だけは回数が一致しません。
チェリー/弾丸は両停止形の合計です。取りこぼしや数え忘れが多いなら、その項目だけ外したほうがマシ。設定1と2の6枚役確率は同じなので、ここを有効にしても両者の差はBIGとREGが作ります。数百Gで最大候補が出ても確定ではなく、試行を増やすほどブレが削られる道具として使ってください。
天井・狙い目・ヤメ時
通常時のハマリを救済するゲーム数天井はありません。内部ボーナス成立後の最大10Gは前兆であって、ハマリ台を拾うための天井ではない。ゲーム数狙いをする台ではなく、設定別BIG・REGと6枚役、そしてBIG中の技術介入で勝負する台です。
ボーナス後は10G消化をひとつの区切りにし、途中で前兆確定目が出たら告知まで続行。10Gまで何もなければ、11G目以降は通常のAタイプと同じ判断でやめられます。ただし、10G目までのどこかで新しいボーナスが成立した可能性までゼロになるわけではありません。ゲームセンターなら、設定を入れてもらって小役を数え、前兆出目と告知を味わうのが一番素直です。
裏モノの有無
本来ならあってもおかしくないのだけど、時代が悪かったですよね。あったらすぐに手に入れたい。いくらでも出します。